農家生まれの文学少女。

ライターとして奔り出しました。

『だってつまんないんだもん。』は自分がつまらない人間だっただけでした。『楽しさ』は自分次第。~第3話 試み。

 

こんばんは、ゆるみな。(@yurumina)です!

 

今日は冬に逆戻りしてしまったかのような寒さですね…

こういう日は好きな人と温かい鍋を一緒に食べたくなります。

 

私の昔話もいよいよ後半戦。前回までのお話はこちら。

 

yurumina-0411.hatenablog.com

 

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私がいま、こうしてやりたいことをして、好きなように生き、

人生を楽しむことができるようになったのもここに描かれる

過去があったから…。さて、むかーしむかしの始まりです。

 

 

 no.8 ああ、もう一回作り直さなきゃ。

 

翌日、私は母親の買い物に付き添いなんとなく作りたくなったので仕方なく材料を買った。家について久しぶりにキッチンに立つ。レシピを確認しながら計量と道具の準備。

 

お菓子作りは下準備が一番大事だとよく耳にするが本当にその通りだと思う。いかに綺麗に手際よく進めるかが肝。合わせる順番や温度、力加減などで変わってしまう繊細なことだからこそ、あらかじめ準備しておくことが鍵となる。

 

(よく考えたら、人生だって同じだよなあ。何も考えず、行き当たりばったりだと先が見えなくて不安で楽しめないけど、目標とする到達点があって、そこに向かって走ってたら何か障害があっても乗り越えようとするし、楽しめる…)

 

そんなことを考えながら作っていると、生地となる素を混ぜすぎてしまい思った通り、うまく膨らまず失敗…。「ああ、もう一回作り直さなきゃ。」

 

…。

 

「できた~!!うん、よっし!これならあいつにも文句は言われなそう!...って別にあいつのために作ったわけじゃないし。」

 

と、端から見たら変人呼ばわり確定の声量で独り言を言いながら、なんとか飾り付けまでして完成。

 

時計を見たらもう夜の12時。

 

「あ、やばい!今日グルチャにログインしてない!でも疲れたからもう寝よ~っと。」

その日はネットにも触れず、ベットに潜り、いつもより充実してた気がしてぐっすり眠った…

 

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no.9 …やばい、完全に忘れてた。

“PPPPPPPPPPPPPP!!!!!”

 

(ガチャッ…)「うーん…毎朝よくそんなに大声で叫べるね~…」と目覚まし時計相手に話しかけた。当然返事はなくただ一定のリズムで今という時間(とき)を刻む。

 

私は重たい体を起こしカーテンを開け朝日を浴びた。気持ちのいい朝だった。そういえば、ここ数日もっぱらネット上の友達とゲームに夢中で、夜更かしをしていたことを思い出した。

 

こんな風に目覚ましで起きたり、朝日を浴びたのなんていつぶりだろう…。そりゃ、目覚まし時計もここぞとばかりに発狂するわけだ。(これからはちゃんと寝ると起きる時間決めて、目覚ましかけよう…)と心の中で小さな誓いを立てる。

 

カレンダーを見上げると、去年の12月からめくられておらず無法地帯。「あ、もう年明けてたんだ。」なんて寝ぼけたことをいいながらカレンダーを1枚、1枚丁寧にはがす。

 

「もう、3月か…。」そう、私は高校1年生の後半をただなんとなく過ごし、いつの間にか終わりを告げようとしていたことさえ忘れていた。いや、たぶん心のどこかで思い出したくなかったのかもしれない。

 

「時の流れ」「日常」、そして有限である「自分」から目を背け、見て見ぬ振りをすることがいつの間にか呼吸をするように当たり前のことになっていたのだ。ざわつく心を落ち着かせて、再びカレンダーを見る。

 

【3/5 お父さんの誕生日&結婚記念日】。

…あれっ?今日ってもしかして…。

 

慌ててTVをつける。画面の右上に表示される数字に間違いはない。その日は、私の父の誕生日であり、両親の結婚記念日だった「…やばい、完全に忘れてた。」

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no.10 新着メッセージ123件。

 

 

恐る恐る、リビングに顔を出すと弟と目が合う。

 

珍しいものでも見たかのように目を見開き、「母さん、ゆみな(本名)が起きてきた~」と叫ぶ。「「え゛!?!」」という相変わらず、目覚まし並みに大きい声とともに振り返りこっちを見る。

 

「なに?起きてきちゃだめだった?」母のオーバーリアクションに少しの恥ずかしさと苛立ちがよぎりついけんか腰の口調になってしまった。だが、母はそんなの気にも留めず「いや~とんでもない。むしろ毎日こうやって起きてくれたら嬉しいな~。」と暢気な口調で言う。

 

(今日はやけに上機嫌だな、何かいいことでもあったのかな。あ、記念日だからかな。)と考えながら、朝ごはんを食べようと冷蔵庫をあける。昨日作った7号のショートケーキが視界に入る。

 

(あ、もしかしてこれを発見して私が、2人(両親)の結婚記念日のお祝いのために作ったって勘違いしてるんじゃ…いや、どう考えたってふつうそう思うよね…。大きさだって7号だし家族で食べる位のサイズだもんね…。)

 

冷や汗が出る。もう一つ急いで作るっていったって材料はもう使い切ってしまった。買うとなると母親に車だしをお願いしなければいけない。それに【あいつ】は今日の朝、取りに来ると言っていた(家の住所も教えてないのにどうやってくるのかは知らないけど…)

 

「うーん…。仕方ない、自分から連絡するのは気が引けるがメッセージ送ってみよう。」と、2日ぶりにネットを開く。

 

【新着メッセージ123件。】(…うわ、ちょっと見ない間にこんな溜まるなんて。みんな暇かよ。)と思ったが、私もこの中の一人で他人のこと言える立場ではなかったため思いきり首を横に振ってかき消した。

 

 

件名 ケーキの引き渡しについて。

本文 頼まれてたもの、作ったんだけど…

   いつ取りに来ます?       とだけ書いて送信した。

 

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  next.『だってつまんないんだもん。』は自分がつまらない人間だっただけでした。『楽しさ』は自分次第。~第4話(最終話) 変化。

 

いよいよ明日で完結します。

拙い文章ですが最後までお付き合いくださいませ。

 

第一話と第二話はこちら

 

yurumina-0411.hatenablog.com

 

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