農家生まれの文学少女。

ライターとして奔り出しました。

今日からあなたもカープ女子。〜定価300円の「ZINE」に込められた好きをカタチにするということ

 

出会いとは唐突でひょんな事から生まれるように思えるが、実はその正体は偶然と呼ばれる綿密に仕組まれた計画的確信犯だったりする。

 

そう思うようになったのは、言葉から逃げずにまっすぐに向き合おうと決めたあの日から。やりたいことを選べるように、会いたい人も選べるし、聞きたい言葉も選べる。

 

自然と薄っぺらい言葉を並べる人と話すのが苦痛になっていた今日この頃。なんの中身もない空っぽな乾燥したヘチマのような言葉たち。

 

小学生の頃、学校で育てたヘチマでたわしを作った時の衝撃を思い出す。こんな硬いごわごわで体なんて擦った日には、本当の意味で一皮も二皮も剥けてしまうんじゃないかなと本気で不安になったものだ。

 

あの頃の私はきっと、ヒールのせいで硬くなったかかとのアカスリとして今では重宝してるなんて思ってもみなかったと思う。ただ、かかとの垢をいくら削り落としても乾燥させている間のドキドキとワクワクは今でも鮮明に私のカラダが覚えているから不思議だ。

 

幼い頃のあのドキドキとワクワクを感じる機会は格段に減ってしまったが、昨夜、コピーライターとして日々言葉と向き合う人からその感情をおすそ分けしてもらった。

 

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「ZINE」という名の自由研究

 

彼から頂いた一冊の冊子。

コピーライターという仕事をする傍ら、自作したという「ZINE」。

 

「ZINE」とは、「magazine(マガジン)」から派生した言葉で個人が自分で作った雑誌や本などの出版物のこと。「リトルプレス」とも呼ばれる「ZINE」の魅力は何と言っても一から自分の好きなようにできるということ。

 

 

カープに恋する全ての女子へ CoiCoi

表紙は去年、復刻版が出て再熱した「CHOKiCHOKi」を思わせるようなどこかサブカルでストリートな風合い。使っている紙質からも彼のこだわりを感じる。

 

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 ページをめくるとそこには鯉を両手で必死に掴む女の子の姿。

 

 表紙のタイトルや、女の子の着ている赤いアディダスのマークが散りばめられたTシャツ、赤ラインの帽子から思い描いていたものとは違って不意をつかれる。

 

広島カープファンの女の子が野球観戦している様子なのかと思いきやなんと釣り堀で鯉を釣っているのだ。いい意味で、予想を裏切られてしまった。

 

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カープ」の由来

広島カープのファンであるという彼は、当時流行った「カープ女子」という言葉を揶揄して「鯉に恋する女の子」というテーマで作ったという。「Carp(カープ)」という球団の名前は日本語にすると「鯉(こい)」という意味だと教えてもらった。広島が恋の産地だなんて雑学も面白くて私までカープファンになってしまいそうだ。

 

この冊子のモデルの女の子はライターとしてファッション系のものを扱っているみたい。似たような夢や目標の人を見ていると勝手に親近感が湧いてしまう。いつかどこかで会えたら嬉しいな。

 

表情がくるくる変わる女の子はやっぱり可愛いし魅力的。

 

 

 

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カープ物語

降りるはずの駅を乗り過ごしてしまったところから始まった、物語。

読んでいる間、まるでその女の子になったかのようにドキドキして体がウズウズした。

 

昔行った、釣り堀の生臭い匂いとか、魚の力強さとか。

思い出して行きたくてたまらなくなった。

 

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網で素振りする女の子、可愛すぎる……。

 

釣り堀でたくさんの人や感情に出会い、新しい発見をする女の子の心情の変化が気持ちよくてたまらなくなった。特に好きな一文を残しておこうと思う。

 

命と命のやり取り。ビンビン伝わっってくる生命力。これが生きるってことなんだ。命と対峙しながら感じるエネルギーに、私は行きなきゃと強く思った。

 

素敵な言葉や文章に出会うと、私は決まって感動と同時に悔しい気持ちになる。いい文章を書く人に対しては、尊敬と同時に負けず嫌い特有の悔しさが湧き上がるみたいだ。

 

 

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鯉に関するリサーチの徹底ぶりからも彼のこの一冊に込められた熱量を感じる。

 

鯉ってこんなに種類がいたなんて知らなかったし、これを読んだことで私は鯉に恋はしないなと確信した。あの口をパクパクさせて餌の群がってくる姿は少し怖い。

 

 

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カープ

鯉って食べれるみたい。

食べたいとは思えないけど、食べれるみたい。

 

食べたいと思った人は赤羽に行ってみてね。

私は多分行かないけど感想はききたい。行かないけどね。

 

 

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vo.2の発売が待ち遠しい。

 

彼の2015年はまだもう少し先みたいなのでもう少し気長に待ってみることにしようと思う。余談だが、グルメと古本の街である大好きな神保町にも鯉グルメあると知って少し味が気になってきた。東京の鯉、美味しいのだろうか……。

 

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編集後記のはずなのに、いきなり広島カープについて語り出す感じが本当に好きなんだなあと伝わってくる。

 

何かを強く好きと思う気持ちってきっと周りにも伝わるし、広がる。

 

 最後に

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定価300円(本体価格278円)で販売した理由はまた今度、

お茶でもしながら聞いてみようと思う。

 

思いつきから一冊の有料の冊子を出版して、自ら営業かけて本屋さんにおいてもらう行動力。そして、買ってくれる人がいるってすごく夢のある話を聞かせてもらった。

 

ちなみにライターの近藤正高さんや雑誌ソトコトでも紹介されていたみたい。やはり自分の好きをカタチにする行動力が大切なのだと学んだ。焦らず、自分のペースで夢を叶えていけたら幸せだと思う。

 

www.excite.co.jp

 

ゆるみな。(@yurumina)